歳時記
歳時記を単に俳句をひねる人のための季語集と捉えるともったいない。季節感や自然風物を手軽に感じることができるので、手元において朝のちょっとした時間とか寝る前の数分程度眺めるだけでも面白い。
歳時記は功利的目的で読むものではないが、あんがい、このご時世でも、こうした失われつつある日本の伝統風物に関する知識は社会の上層階層ほど保持されていたりして、ちょっとした会話の中でさりげなく出てくるときがある。こうした人たちと相対するとき、歳時記的「常識」は力強い味方になるが、これはあくまでおまけだ。

ところでここ最近、東京でも肌を刺す寒さが続いている。今の時期は1年で最も寒い「大寒」の時期にあたる。
大寒と敵のごとく対ひたり
こんな句が大寒の項目に載っていたが、意味は、大寒の寒さに「敵のごとく対(むか)っている」という感じだろうか。