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オランダの銀行「ING」が行った欧州諸国と米国の貯蓄調査の概要が記事になっていた。
欧州諸国では10人のうち3人、米国では6人のうちの1人が貯金が一切ない状態にあるとの新たな調査結果を明らかにした。 計15カ国の住民1万5000人を対象にした調査で、先進国で広まっている低金利政策が貯金の障害となっている一方、生活費の工面で蓄えの資金を食いつぶす状態に追い込まれていると指摘した。
3割が「貯金ゼロ」、低金利や生活費が重荷に 欧州調査(CNN)
欧米だけでなく、日本でも金融資産を保有していない世帯割合はたいたい3割だという調査結果がある。

金融広報中央委員会が毎年実施している「家計の金融行動に関する世論調査」によると、2人以上の世帯で「金融資産を保有していない」と回答した世帯は30.9%となっている。ここ数年はほとんど変化がないが長期的にみると増加傾向にある。
金融資産非所有世帯
一方、同調査によると金融資産保有額の平均値は 1,078 万円であったが、保有世帯が 2,171 世帯、非保有世帯が 1,081 世帯であり、全世帯のうち 7 割弱が平均値よりも保有額が少なくなっている。

金融資産保有額の分布は以下のとおりとなっている
金融資産保有額の分布
こうした調査で注意する点は、一部の超富裕層に全体平均が引き上げられてしまうところだ。
調査対象世帯を保有額の少ない順(あるいは多い順)に並べたとき、中位(真ん中)に位置する世帯の金融資産保有額である「中央値」はちょうど400万円となる。こちらのほうがより実感に近い額だろう。
なお、金融資産保有世帯に限った金融資産保有額は、平均値1,615 万円で、中央値は950 万円となっている。